「お前から何か言えよー」と照れ笑いしながら大嶺翔太選手に声をかけた八重山商工高校の伊志嶺吉盛監督。グラウンドに報告に来た大嶺選手と監督の間にできた微妙な距離と沈黙は、すぐに笑いに変わった。照れくさそうな伊志嶺監督。「おめでとう。これからだからな、野球が職業になるんだから」と言って交わした握手が、気持ちを伝え合っているような気がした。「アニキには負けるな。アニキがいたからお前がいたって言われないように、俺の力でやったんだという気持ちでやってくれ」「“なんくるないさ”(何とかなるさぁの意)じゃだめだぞ、自分がどうにかするんだ」と伊志嶺節もなめらかだった。
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